山野草の里づくりの会・設立趣旨
 
・会について

・定款 

・設立趣旨書



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趣旨  
   
  昭和30年代まではごく当たり前に花を咲かせていたササユリ、ヤマユリ、リンドウ等々の日本古来の山野草が絶滅の危機に立たされている。大和川源流地域には、まだ、わずかながらも生き続けているものもあるが、このまま放置すれば、やがて姿を消すことになる。
これらの山野草の生育環境を整備し、保全・復活を図ることが、私たちの責務であり、しかも急務なことである。
山野草の保全、復活を行うには、局地的な整備では達成できない。日照、水、大気、昆虫、他の植物との共生等様々な条件を満たさなければならない。いわゆる、以前盛んに花を咲かせていた時代の環境が求められている。
その時代、田畑は雑草が生える余地がないくらい絶えず利用されており、山は、燃料用の落葉樹が大半を占め、山の中や周囲の草は田畑の肥料用に利用されていた。つまり絶えずきれいな状態が保たれていたのである。手入れが行き届いた状態では、土砂崩れも少なく、水量豊富な清流が流れ、その清流にはサワガニ、ホタルの幼虫、トンボの幼虫やドジョウ等が棲んでいた。山野には多くの蝶やトンボも飛び交っていた。花の蜜を吸う昆虫により山野草の種が維持され、野草の多くは季節の食物として重宝がられていた。人も含めて、樹木、山野草、昆虫、鳥類、小動物それぞれが共生していたのである。
農林業の不振や核家族化が中山間地区の過疎、老齢化を生み出し、管理放棄地が急速に増加している。このことが山野草、昆虫、水生動物や鳥類等の生態に影響を及ぼしてきている。
山野草の里づくりの会は大和川本流源流地域(桜井市上之郷地区)を中心に、山野の荒廃を防ぐ保護活動、荒れた地の復旧活動を行うとともに、自然環境を生かしたまちづくりを推進する。そして、動植物の生息調査を随時行い復旧計画に生かしながら保護を訴える。また、自然のもつ美しさを訴えながら、自然保護の必要性を広く啓発する。
山野草の里づくりの会には、既に多くの都市住民が参加しており、都市住民と農山村住民の交流が進んでいる。参加者からは、組織の確立を望む声が強く、また、活動の本拠となる施設の整備も求められている。参加者が安心して参加できる組織、広く認められた責任ある組織とするため特定非営利活動法人山野草の里づくりの会を設立する。
     
2 申請に至るまでの経過  
     
  平成13年4月1日 任意団体山野草の里づくりの会発足
  平成13年4月〜7月 遊休農地約30aを解消
  平成13年4月〜今日まで 野草群落地の維持管理、山野草園の整備
  平成14年4月14日 花の宴〜自然を楽しむ会 春〜 開催
  平成14年6月8日 花の宴〜自然を楽しむ会 初夏〜ささゆりと蛍の夕べ 開催
  平成14年7月14日 花の宴〜自然を楽しむ会 夏〜やまゆりとゆうすげ 開催
  平成14年7月〜10月 遊休農地約20a解消
  平成14年10月14日 花の宴〜自然を楽しむ会 秋〜里の秋と赤いそば 開催
  平成14年12月〜3月 地域の神社17社の社叢調査
  平成15年2月16日 特定非営利活動法人設立発起人会議開催
  平成15年5月11日 花の宴〜自然を楽しむ会 春〜 開催
  平成15年6月14日 設立総会開催
     
     
 
平成15年6月19日
  特定非営利活動法人
山野草の里づくりの会
設立代表者名
  福岡定晃
     


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